2017年4月10日月曜日

尾木ママ講演会


週末に、テレビでも人気の教育評論家、”尾木ママ”の講演会に参加するチャンスをいただきました。今回のテーマは、『取り残される日本の教育~わが子のために親が知っておくべきこと』という内容で、日本の学校での教育は世界と比べると時代遅れだというお話がありました。2020年の教育大改革に期待する事を、教育先進国のオランダや北欧と比べ、面白くわかりやすく話して下さいました。

今やどこに行ってもAIの話題が出てきますが、暗記や計算はAI(人口知能)のロボットがしてくれ、子どもが大人になるころには過半数の仕事で人を雇いわざわざする必要はなくなります。余談ですが、先日某大手ショップでのこと。レジは無人で大きなボックスがあり、お客はハンガーを外して服がぐちゃぐちゃにカゴに入ったままそのボックスにいれると一瞬で合計金額を計算。一つ一つピッーとしてないのに何で??!と驚きました。

また、大学のセンター試験が無くなる背景にも、大学がデータを取り調査した結果、点数だけではなく、モチベーションの高い伸びしろがある生徒を面接などで選ぶ方が、大学にとって有益であることがデータで裏付けされているとのことです。中学高校受験の内容も、レゴ受験(自分の得意なことをレゴで表現し、それについて150字以内で説明する。)とか、OECDのHPを見ると計算の速さを求められることは無くなる時代が来るとの話もされていました。

学校受験や、就職試験でどのような人が求められるかというと、広く興味や知識があり、洞察力がある、学びや経験を活用していける力、自分を知り売り込む力、柔軟に対応していける力などがあげられるのではないかと思います。そのような魅力を持つよう、子どもを取り巻く大人が正しく理解して道筋を作ってあげることが大切だと思います。

尾木ママが訪れたオランダでは競争もなく、テストもなく、通信簿もなかったとか。自分で決めたことを自分の責任でする教育は、人と比べ競うのではなく、自分の個人の成長を求められます。羽生結弦選手を例えにして、人ではなく自分と戦い、無限に進化する様子を”敵は己”と表現されていました。いい言葉だなと思いました。

今の一律指導の日本の教育では、これらのことを現場で実践することが難しいとお話がありましたが、改革により教育に変化が起こることを期待します。約90分間の講演で分かったことは、時代の流れと私たちのリトルスプラウトが大切だと思う事は共通していて、なかなか従来の勉強法からすると皆様に理解されないもどかしさもありますが、スクールの方向性は間違いではないんだと改めて後押しされ自信になりました。

最後に、ご家庭でのお母さんの笑顔、家族の笑顔、先生の笑顔は、とっても大切だということ。
安全だ、安心だと思うことで、脳の海馬が7~8%広がり吸収力が上がります。そしてもし、お母さんや先生が怖い顔だと、やってみよう、どうなんだろうという未知の力を発揮することを奪ってしまうんだそうです。常々笑顔で、感謝の気持ちを忘れず生活できるよう心掛けたいですね。

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