2017年10月25日水曜日

自慢のスタッフ


 今日は先生方について、少しお話をしたいと思います。
リトルスプラウトでは、現在4名の英語ネイティブスタッフ、6名の日本人スタッフが働いています。ネイティブの先生方は、3名がアメリカ人、1名は英語がネイティブの日本国籍の方です。それぞれアメリカ本国での教育現場、日本での公立の小・中学校、インターナショナルスクール、大手英会話学校など、英語にまつわる様々な現場で指導を続けてこられた、経験が豊富な先生方です。例えば主任ののRobb先生は、日本人よりも真面目で責任感が強く、毎日のスクールでは、きっちりと念入りなレッスン準備をしてくれています。そのおかげで子ども達の英語も、まだ発展途上ですが『聞く、話す、読む、書く』がバランス良く身についてきました。Robb先生はこども達の心をつかむのが上手で、お家の方からの信頼もとても厚い先生です。


 教育全体を統括しているYamada先生は、とにかく教育に対しての熱い思いがあり、教育について語りだすと話が長くなります(笑)子ども達の為に常に最善の環境を作ろうと、日々フルパワーで動いてくれています。また9月よりYamada先生と共に、運命としか思えない良縁があり、幼児教育の専門であるAsa先生もチームに加わってくれ、子ども達の何気ない時間も、意味を持った保育が出来るように環境が進化しました。先生のノートを覗くと、たった数週間で子ども達一人一人の行動や性格をとてもよく観察し、ノートに細かくメモを取ってくれていることに驚きました。Asa先生もまた真面目です。その他にも、スクールでは家庭的保育者として、お母さんのような目線で包み込むように優しく子ども達に接してくれている先生方がいます。皆、自主的に責任を持ち仕事をこなしてくれ、信頼できる自慢のスタッフばかりです。

 『プリスクール』、『インターナショナルスクール』と言われるスクールでは、英語がどれだけ身につくかという広告ばかりが前に出てしまうことがあります。それを選ぶ保護者の方々も、他の家庭と比べたり、どんな難しい問題がどれだけ答えられるのかということに焦ってしまい、子ども達の気持ちと一番大切な心と体の安定、年齢に合った成長過程というものが置き去りにされていると感じることがあります。


 英語保育のスクールは時代のニーズと共にたくさん増え、個々にいろんなサービスを提供しています。選ぶ際に気にしていただきたいところは、スクールがHPで謳う内容だけではなく、実際はどうなのかというところを良く見ていただくことが大切だと思います。どの業界でも必ず良し悪しがありますが、そもそもマニュアルが無いスクールや、ビザの為だけに働いているスタッフ、衛生管理が良くない場合や、不法な行為、十分なトレーニングが行われていない事や、スタッフ間のいやがらせなど、場所によっては、子どもを安全に保育する以前の問題を抱えているところも少なくありません。

 また日本人スタッフにおいては、保育士などの幼児教育の免許を持ちながら、英語を話すスタッフを確保することはとても困難な現状があります。幸運なことにリトルスプラウトではその課題をクリアしていますが、認可保育園・幼稚園では、幼児教育の免許をもつ人が何人必要という厳しい決まりがあるところ、一般的な英語保育の現場では、保育の資格より英語が話せることが優先され、英語が話せて子どもが好きという方や、自身が子育て経験があるという方がプリスクールの現場を支えています。

 私たちは今まで異なった現場で英語保育を行ってきましたが、ここにきて改めて、スタッフの多くが幼児教育への理解があるかどうかということは、子ども達を最善の方法で指導することに欠かせない素質なんだなと、リトルスプラウトの先生方を見ていてその大切さと違いを感じています。リトルスプラウトでは、様々な問題を抱える現場ではなく、ポジティブな言葉や発想が生まれる気持ちのいい現場であり続けるために、スタッフ間の話し合いやコミュニケーションを意識しています。そして、保育面では丁寧に子ども一人一人の個性を伸ばしながら、出来ないところは出来るように根気よく訓練し、間違って身についているところは矯正して、子ども達がこの後の長い人生を、楽しく!幸せに!たくましく!過ごしてもらえることを願いながら、日々スタッフ全員でアイデアを出し合い進化していきたいと思っています。


2017年10月18日水曜日

英語の習得について


 リトルスプラウトは、インターナショナルスクールと日本の保育園・幼稚園のそれぞれの特性をバランス良く兼ね備えた、全く新しいポリシーを持つスクールとして、元町にオープン致しました。私たちが、なぜインターナショナルスクールでもなく、日本の幼児教育でもない、中間のスクールを目指しているのかというと、私たちスタッフが両方の現場で子ども達とその将来を見てきた経験から、どちらのスクールにも良い所と足りないと思う点があり、その後の子ども達の成長に様々な影響を与えていることを目の当たりにしました。そう考えるうちに、両方の良いところをつなぎ合わせることで、より良い環境での保育と教育が実現出来るのではないかと、皆で知恵を絞りこのスクールを設立致しました。

 インターナショナルスクールは、英語の運用が抜群で、国際的な感覚を身につけ、外国人のような考え方や振る舞いが身につくことが良いところです。そして世界を身近に感じ、海外に出ることにも意気込まずに、活躍する舞台は広がることでしょう。
 対して、日本の保育園・幼稚園は、災害緊急時などで世界から賞賛された、日本人特有のマナーと礼儀を含む、素晴らしい幼児教育の理念があり、人間が生きる基本となる心と体の成長を、一人一人丁寧に細かく観察し、保護者と共に安心した健やかな環境を作ることを主にしています。日本に住む子ども達にとっては、日本の社会に合った躾や生活習慣、母国語である日本語で考え、正しく運用する力というのは、必要不可欠なことだと思います。
  


 一方、心配な点というと、インターナショナルスクール生では、将来子ども達が社会に出る頃に、日本の企業で通用する正しい日本語が使えるのか、英語と共にバランス良く学んでいくことは簡単ではありません。また日本人が外国人のような振る舞いをすると、時に違和感や周囲の誤解を受けることもあり、そのことで自分のアイデンティティーに悩む子どももいます。
 
 従来の日本の保育園・幼稚園、日本の義務教育を受けていく場合では、親が意識をしなければ、子ども達が大学や社会に出るころまでに英語での日常会話と読み書きが不自由なく出来るようになるのは難しいでしょう。英語が話せなくても生活は出来ますが、現代はスマホ1つで世界中の情報が手に入る時代です。英語がわかるかわからないかで、得れる情報は何百倍にもなります。そう考えるともちろん選択肢はたくさんある中から選べる方が豊かに生活していけるはずだと思います。

 そのような広い長いスパンで子ども達を取り巻く環境を考えた結果、日本に住むのであれば、日本の言語とマナーを社会に通用するレベルできちんと学ぶ必要があり、英語については、実際に子どもが自立していく大学までに習得することを目標にしたら良いのではと感じます。高校を卒業する頃を目安に、英語に不自由のない読み書きと会話力をつけてあげれば、大学になった時に、海外の大学を目指すことや、日本の外からの情報を得て大人としての考えを磨いていくことにとても役に立つと思います。そう思うと、まだよくわからない年齢から英語がどれだけ出来るということを競って焦るのではなく、本来何を優先させてあげるべきなのかを、少し立ち止まり考えることが大切だということをご家庭で意識していただければと思います。



 日本の義務教育で学べる英語では不十分なため、リトルスプラウトでお預かりしている数年の間、インターナショナルスクールの良いところを取り入れ、ネイティブの先生と毎日を過ごします。海外の文化や考え方、話す言葉や見た目が日本人と違う先生を先生として信頼し学ぶ経験は、子ども達の興味を更に広げてくれます。これは従来の保育園・幼稚園では経験することが出来ない特別な環境です。また、スクールではネイティブにこだわり、英会話が出来る外国人ではなく、正しい文法と発音で英語を話す先生がサポートしてくださるので、何気ない普段の会話を取っても、子ども達はたくさん正しいお手本から学ぶことが出来ます。

 また、教師資格を持つネイティブの先生が教える丁寧なフォニックスはとても効果があるようで、4月から初めて英語を学んだというキンダーの生徒も、英語のコミュニケーション力や本を読む力が付き、私たちもその成長にとても感心しています。先日スクールで行った児童英検では、受験級は異なりましたが、間違えたのは数問だけで、全員が90%以上の正解率という結果でした。

 カリカリ机に向かって勉強するのが、必ず良い勉強方法という訳ではありません。ふとすると、リトルスプラウトでは、よく遊び、そんなに勉強をしていないようにも見えますが、先生方の専門知識と経験をもとに、効率の良い学習環境を作っています。その結果、少しずつ子ども達は学ぶことが楽しいと感じ、自主的に知ろうとする様子が見られるようになり、それと共にぐんぐん伸びる子は伸びていきます。これこそ私たちが、声を大きくして言いたい’ねらい’です。子ども達はのびのび、自信を持って自分を表現するようになり、ひょうきんで可愛らしく、笑顔と笑い声が絶えない姿が私たちの日々の力の源になっています。

 大切なのは勉強だけではありません、まず基本となる子どもの心と体が安定していること、お友達関係や、生活習慣、ご家族の方にもご協力いただき、身につけてもらいたいことはたくさん、たくさん、たくさん、他にもありますが、それはまた別の機会にお話しさせていただきたいと思います。