2017年5月8日月曜日

先生のこだわり


教師としての資格を持ち、教える事にプロである先生方は、プリントやフラッシュカードなど既製品の教材に頼りすぎず、自分たちで教材を作るんだなと開校から感心しています。年齢に応じて飽きないように、適度にジェスチャーなど体を使いながら指導してくれるので、教室から子ども達の活気ある声がいつも聞こえてきます。教材は手作り感満載ですが、レッスンの合間に黙々と切ったり張ったり、ノートにあれこれ書き留めたりしている姿を見かけ、先生の愛がこもっています。



また、語りかけや子どもとの関わり方も絶妙だなと感じます。5月7日(日)の神戸新聞に、神戸親和女子大発達教育学部教授であった、勝木洋子先生の記事がありました。『子どもはふれあいの中から言葉を学びます。複数の言語を身につけさせようと、乳児期からテレビの前に座らせ、いろんな言葉を聞かせていても、話し出したときにはどの言語も上手に話せなくなっていたということ。まずは母語を大切に。絵本を読んだり、歌を歌ったりして、たくさん語りかけることが、英語の習得を助けることにもつながるでしょう』と書いてありました。



日本においての英語プリスクールでは、英語が話せて、子どもが好きだからということで、現場で働く外国人の方がたくさんいますが、英語が話せるという程度も様々であり、子どもが好きと言っても、子どもの発言や変化にどれだけ興味を持って関われるかという事はまた別の話で、なかなか関わり方や語りかけがぎこちないと感じる場合もあります。
また、スクールに面接にくる先生方から、どうして前職を退職した(したい)のかと質問をすると、スクールによってはきちんとした教育のカリキュラムがない、教材が足りない、改善したい点を言おうにも上司が時間を作ってくれない、指導するトレーナーとの相性が合わないなど、苦情を聞くこともしばしばです・・・・・。ただビザの為、お金の為だけという先生は、モチベーションも低く問題外ですが・・そういう人も、子どもの保育や教育に携わる場合があり、その場合ちゃんと見てくれるのか安全面が心配になります。どの現場でも同じだと思いますが、プリスクールでも人材とクオリティーの維持が、大変であり、継続して取り組む課題だと思います。

 

こちらは、午後からの小学生向けアフタークラスの教材です。その日に練習する文法を使った文例を、(なんと!)手書きで作り、一枚一枚ケースに入れ替えて毎回手作りしてくれています。



アフタークラスは、初級、中級、中上級、上級と4クラスくらいに分かれますが、上級クラスの読むことがとても上手な子どもたちも、会話になると簡単な過去形さえ自然に口から出ない現状があり、読めるのに話す動詞がすべて現在形というアンバランスを打破するべく、ゲームなどで競いながら動詞を変化させ、文章を作る練習をしてくれています。


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