2019年4月11日木曜日


「グローバル」「国際人」って?



  昨今、学校のHPや資料で、「グローバル」「国際人」という言葉がどこにでもあふれています。ふと、何をもってグローバルと言うのか・・・国際人って何だろう・・・と、考えさせられます。
まだまだ家庭によって様々だとは思いますが、今時の若者は、世界中の情報を手軽にスマホで見ることができて、そうゆう意味ではボーダーレスになってきていますし、大学も日本の大学ではなく、海外の大学を目指す学生の数が増えています。
私達も、単純に「グローバル」「国際人」という言葉に踊らされるのではなく、具体的に何が?ということを検証する必要があるのではと思います。

 先日、海外から来られた大学教諭とお話をする機会がありましたが、国際的には、「持続可能な社会」(どのように今地球上にある資源や環境を守り、人類が生きていけるように持続していくか。)ということの意識が高く、その調査のために日本に来日されているということでした。欧米では環境や世界が抱える課題を、学校内に責任者を立て積極的に教えています。PISA(国際学力調査)では、昨年より世界の15歳にGlobal competence=環境や多様性への知識と理解がどれだけあるか、を測るテストが行われました。

 どうして難民や亡命者がうまれるのか、一国の経済崩壊がどうして世界に影響するのか、環境に配慮した企業製品を選ぶのか、世界の文化や宗教に理解があるか、日常で国際的な問題についての議論が積極的に行われているか・・・など、今の日本の15歳(中学3年生)でどれだけこの質問に答えれる子どもがいるでしょうか。(大人も勉強をし直さなければですね・・)


 同じく企業でも、環境衛生管理がどれだけ整っているかが、海外に進出するには必要不可欠になっているため、英語が話せてその管理資格をもつ人材がとても不足していると聞きました。子どもたちが社会に出るころには、地球規模で問題意識や理解のある人が、活躍していくことだろうと想像できます。英検や入試でも、環境や社会問題について意見を求められることがより増えていくでしょう。

 その他に、教育や就活関係の書籍や記事を読んでいると、「オールドエリート / ニューエリート」や「人より突き抜ける」という言葉を良く耳にします。今までは、人と同じようにというのが良いとされていましたが、これからは、一見学力に関係のないことでも、人の何倍も何かに打ち込んでいる人や、面白い経験やエピソードをたくさん持っている人は、それが強みや魅力になり、評価されていくということです。たくさんのことを経験し、知識や考えを広げ、子どもたち自身が無心に打ち込めることをたくさん見つけていってくれることを願い、スクールでも微力ながら力になれることを、柔軟に取り入れていきたいです。






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