2018年5月31日木曜日



【考えるちから】



  面白いなと思う記事がありました。「全米最優秀女子高生」の母親、ボーク重子さんのお話でしたが、子どもの成功は「親のタイプ」で決まり、それは大きく4つに分けられると書かれていました。
4つのタイプは「親の子に対するコントロールと期待水準の度合い」と「子どもの気持ちやニーズに寄り添う温かさの度合い」という2つの尺度によって、民主型、服従型、寛容型、無関心型に分類されるとのこと。
(以下記事抜粋)
――――――――――――――――――――――――
 子どもへの声かけでわかる、親のタイプ
 さて、あなたが子どもに対して頻繁に使う言葉は次のうちどれでしょう?
 「どうしてできないの?」
 「パパが言ったようにやればいい」
 「○○ができたらご褒美をあげる」
 「あなたはどうして○○をやりたいの?」
 「やってくれたらママはうれしいなあ」
 もしもあなたが「どうしてできない?」「パパが言ったようにやればいい」「やってくれたらママはうれしいなあ」といった言葉を子どもによく投げかけているとしたら、 あなたは子どもをマインドコントロールし、自分の思いどおりにしようとする「服従型」の親といえるでしょう。「言うことを聞く子=良い子」の構図です。
 「○○ができたらご褒美をあげる」などと、心をもので釣るようなことをしていたら、「寛容型」の親。
 そして「あなたはどうして○○をやりたいの?」と問いを投げかけ、子どもの意思を引き出していたら、「民主型」の親といえます。
 ちなみに先ほどあげた声かけの中に、「無関心型」の親に該当する言葉はありません。無関心型の親は、子どもに関心がないため、そうした声かけすらしないというわけです。
 では、この4タイプの中で、どれがベストなタイプなのでしょう?
 ベストな親に必要なのは、自らやる子を育てるようなマネジメント型の見守りと、子どもの能力を最大に引き出す子どもへの高い期待。つまり、「民主型」の親が、ベストだということになるのです。
――――――――――――――――――――――――

 リトルスプラウトでは、ご両親がどんな価値観を持ち、どのように子ども達に関わっているのかを興味深く見ています。そしてそれはご家庭によっていろいろですが、間違いなく子ども達に映し出されているなと実感しています。ご両親との関わり方として、ただ一緒に時間を過ごすだけでなく、対話があったり、面倒がらずにきちんと説明をされている姿を見ていると、その度に子どもたちの経験や知識が増えていっているんだなと感じます。

 そして冒頭の【考えるちから】に戻るわけですが、やってもらう、与えられるばかりでは、考えるチャンスを奪ってしまい、考えなければいけない時に、考えて行動することが出来ないで苦労している子ども達の姿を見ます。上記の型から言うとリトルスプラウトでは、「民主型」の接し方に当てはまると思います。スクールの中で「どうしてそうしたのか教えて」「それをどうしたらいいのか考えてみて」というような声掛けを良く耳にします。先生にそう言われ、考えることが苦手な子どもは、単純な答えを導くことが出来ずに黙ったまま固まってしまったり。。。そうこうしている間に、お友達と遊ぶ楽しい時間や、新しい知識を吸収する時間が過ぎてしまうのが残念だなと思うのですが、お友達の中で上手く振舞えないなど、出来ないところがある子ども達を見て、先生方は『経験が足りないからだね』と、日々根気よく経験を重ねる努力をしてくれているところがさすがだなと思います。

 その他に、リトルスプラウトでは、ナーサリー(2-3歳)から丁寧に生活習慣を訓練していますが、服の着脱、持ち物の管理、トイレトレーニングなど、身の回りのことを自分でするという、生きていく上での基本的な習得が長引いてしまうことで、自立心が育つのを妨げてしまったり、心身ともにアクティブに活動することに影響を与えていることもあります。ご飯を食べる時は何を準備する。全部終わったら片付けて自分のカバンに入れて持って帰る用意をする。そこでもまた【考えるちから】が大切なポイントなのですね。

 スクール15時以降のデモクラティック教育の時間では、子ども達は自由に思い思いに過ごしています。一見ただ並べているだけのブロックも、観察していると、真剣な目で慎重に並べていて、まるで研究者のようです。自由の中から自分で考え創り出している大切な時間です。友達や異年齢と交流し、主張したり譲ったり、これもまた考える訓練です。
【考えるちから】というのは、一生使い続ける能力で、その質によっても大きく未来が変わる大切なスキルなのに、教育というと目に見える点数で評価され、あまり意識されていないのではないかなと感じます。たくさん考える経験をした子どもは、成長するにつれ自分のやりたい事や意味を見つけることも上手になり、それに伴い人生は思考の連続ですから、柔軟に生き抜くことも上手になるのだと思っています。

 

最後に、自分に対してベストな人こそが、ベストな親になれる

とありました。「子は親の背中を見て育つ」
どもにやりなさいと言うならば、親も子が尊敬するような背中を見せれるように生涯成長と学びの心を持っておかなければということですね。

記事リンク


0 件のコメント:

コメントを投稿